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予防治療
唾液検査でわかること

なぜ唾液検査を行うのですか?

唾液はムシ歯に対する抵抗力を持っています。ムシ歯菌が酸を出すのに対して、唾液はアルカリ性。酸性に傾いたお口の中では、歯がどんどん溶かされます。しかし、すぐにムシ歯になることはありません。唾液のアルカリ性のおかげで酸と中和し、中性に戻った環境でムシ歯になりにくくなるのです。唾液には大切な役目がありますので、是非1度検査を受けてみてください。

検査では、虫歯になりやすい菌数や、唾液の性状(ネバネバ、さらさら、アルカリ性の強さ)を調べることにより虫歯になりやすいかどうかを調べ、隠れたリスク(原因)を目に見えるようにして、その人に合った効率の良い予防方法でムシ歯を予防することができます。

唾液から分かるリスク

検査はとても簡単!問診とガムを噛んで唾液を採取するだけです。採取した唾液から、このようなことを調べます。

1.細菌について 虫歯菌の数を調べます。

ミュータンス菌

【ミュータンス菌】
1.ムシ歯のはじまりに大きく関与しています。(歯を溶かす作用)
2.不溶性グルカン(歯の周りのネバネバ)をつくる。
3.歯などの硬い面に付着する。
4.強い酸を出す。
5.乳児期に感染する。(母子感染/1歳7ヶ月~2歳7ヶ月は感染のリスクが高い)

ラクトバチラス菌

【ラクトバチラス菌】
1.虫歯を進行させます。(酸を好みます)
2.進行した象牙質のムシ歯や不適合のかぶせの周りに停滞しやすい。
3.矯正装置周辺には4~5倍に増殖する。
4.食生活の乱れを知る指標になります。(ダラダラ飲食する人に多い)

2.歯を守るのに必要な力
唾液緩衝能を調べます。唾液緩衝能とは、傾いた酸性の状況を中和する働きのこと。唾液の緩衝能は個人差が非常に大きいのでリスク診断のためには必ず調べる必要があります。

普通時はpH6.8。 ※pH(ペーハー)とは、酸性やアルカリ性をはかる「物差し」のようなもの。
pHには0~14の値があり、0(酸性)→7(中性)→14(アルカリ性)となっています。
飲食開始から2分後のpHが1番酸が強く、その後20~40分かけて中性に戻ります。
脱灰(酸によって歯が溶ける)pHは、エナメル質:pH5.5 象牙質・乳歯:pH6.2となっており、酸が強く出ていることがわかります。

●だらだら食べてはいけない理由
ダラダラと食べると、1日に再石灰化している時間よりも、脱灰している時間が長くなるので、ムシ歯になりやすくなります。

3.病気を患っている方、高齢者の方における問題
【液分泌量】
唾液はよごれを落としたり、免疫に関与していたりと、体の健康を支えるのに非常に大切な役割があります。その中でも重要なのは歯や歯肉を守る働き。唾液分泌量が多ければ多いほどリスクが減ります。
以下では唾液が少なくなる要素を記載してみました。

1.神経の障害(自律神経失調症など)
2.ホルモンの影響(更年期障害、成長期、妊娠など)
3.シェーグレン症候群(原因不明で40~50代の女性に多い)
4.寝不足、体調不良、疲労時
5.緊張、ストレス
6.薬の服用…約400種(風邪薬、鼻炎、アレルギーの薬、痛み止め、血圧を下げる薬、心臓病、糖尿病の薬など)

《高齢者のムシ歯における問題》
1.ドライマウス(口腔内乾燥症)
2.服薬により唾液が減少、歯肉が下がり、下の歯が露出。
3.65歳以上のムシ歯90%以上が根のムシ歯。
4.象牙質はエナメル質の3倍ムシ歯になりやすい。

デントカルトを用いた検査

《検査の注意事項》
1.検査1時間前は飲食、喫煙、ブラッシングを避ける。
2.直前に激しい運動はしない。
3.検査前12時間以内は殺菌配合先口液(イソジン、リステリン)の使用を避ける。
4.体調が悪い時は避け、リラックスした状態で行う。
5.検査前1週間以内にお薬の服用はないか問診。(痛み止めなどの頓服薬は避けてもらう)

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